「きミがよ」


mimaculワークショップ第3回目の課題は君が代の新しい歌詞を考えてみた。取り組みかたはそれぞれで、現行の歌詞から現代の口語に言い換えたり、日常的な言葉に落とし込んだり、あるいは古語を用いたり、音数へのこだわり、母音を残して言葉を言い変えるなど。ささやかにすこやかに暮らせること、ながく命が継がれていくようにという願いが形で込められた歌詞になった。もうとにかく何よりそういう国であってほしい。今回の歌詞集を以下に載せておきます。

【mimacul 「きミがよ」歌詞集】

天 光彩しく   あめ うるわしく 

大地及 豊受   おおつちの とようけ

永久に 弥栄   とわに いやさか

日及本 なりて  ひのもと なりて

結べ 命以ちて  むすべ みこともちて

現身は                  うつしみは

縮れ捻れて    ちぢれねじれて

朝寝昼寝               あさねひるね

暗がり待ちて        くらがりまちて

君の果てまで        きみのはてま

あつき唇

伝う痛みが

ぽたりぽたり

へその下にまだ

君が飽くまで

わたしのめがね 軽くて丈夫で

ほかのめがね もう使わない

やがてさびつくまで

なんてたって日本

上を向いて

たくさん笑って

こをろぅこをろぅ

なんてたって優しき日本人

君のまばたき

星の瞬く

遠い日々の

光を受けて

映る瞳に今ここ

なぐこのときを

千代に八千代に

さざれ石の

礎なりて

苔のむす迄

8

知りたかことは

命あちこち

浜辺みちを

今ここありて

袖もゆるすなれ

9

君が代と

言わず八千代の

孫の代まで

東の先に

日が昇るなら

10

君はひとり                

血の海 骸の上

頬伝う

純銀の涙

全て忘れ去られても

11

きみもあのこも

おいしいもの食べて

笑って眠って

映画みたりして

年をとれますように

12

もしもあなたが生まれたときは

ボタンの掛け方おしえてください

ずっとたがいちがい

13

晴れたるは

空が落とした

糸がため

祈りは逝きて

声のみの灰

14

君たちの代は

千代に八千代に

母なる大地の

その手をとりて

ともに咲くだけ

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京都芸術センター Co-program カテゴリーC:共同実験「mimacul」(ミマカル) 文体と歩く半年間のワークショップドキュメントとその後のmimacul告知ページ

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